21年冬。体にいいものを美味しく食べよう!Jineko Cooking

管理栄養士さんが考案する旬の食材を使った、簡単で美味しいレシピをご紹介していきます。体は食べたものからできています。食べ物から栄養をしっかり摂って、健康な体をつくりましょう!
作り方をわかりやすい動画で見ることもできるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

仙台ソレイユ生殖医療センターひだまりキッチン 管理栄養士/ 萱森有希さん 2007年東京家政大学卒業後、神田のベルギー郷土料理レストラン「Champde Soleil」勤務、2011年より副料理長を務める。2016年より仙台ソレイユ母子クリニックに。調理師、国際薬膳師の資格ももつ。

季節感を取り入れて自分の状態に合った食事を

妊娠へ向けた体づくりにおいて、栄養素をバランス良くしっかりと摂るということは確かに大事です。ですが、食事は「こうしなくては」と難しく考えるよりも、まずは美味しく楽しめるものであってほしいと思います。お皿の上から季節を感じることや、食卓で生まれる会話は、日々の暮らしをより豊かにしてくれるものでもあります。

また、疲れを感じた時には少し甘いものを。冷えを感じた時には温かいものを。ほてりを感じた時には体を冷まし潤すものを。そんなふうに、ご自分の心と体の状態に合わせた食べ物を選んであげることも、とても大切です。

妊活中の方には、冷えの症状がみられることが少なくありません。冷え性の方にとって冬は特につらい季節です。ぜひ、具だくさんのお味噌汁やスープ、生姜をきかせた温かなお料理で、ご自分を優しく労わってくださいね。

冬の食材を使った中華風の献立。〈キャベツ・ブロッコリーを蒸す→塩麴ナッツソース→ブリ照り焼き〉の順に、フライパン一つで作ることができます。炭水化物と脂質、たんぱく質、ミネラル、ビタミンの吸収効率が良い組み合わせです。

ここで紹介したレシピや離乳食レシピ、育児情報などを動画で見ることができます。
妊娠・出産・子育てに役立つファミリー向けアプリ「MAMADAYS」

炭水化物を多く摂りがちな方に<ブリの中華風照り焼きごはん>

材料と作り方

・ブリ…2 切れ
・キャベツ…1/4 個(約200g)
・ゆで卵…2 個
・黒いりごま…小さじ1
しょうが…1 かけ(約10g)
長ねぎの青い部分(あれば)…20㎝
醤油…大さじ1
みりん…大さじ2
酒…大さじ2
オイスターソース…小さじ1
水…50 cc
・水…大さじ2
・米油…大さじ1
・ごま油…小さじ1
・塩…適量
・ごはん(できれば玄米)…適量
①ブリは一口大に切り、ザルに並べて両面に塩をまんべんなくふる。そのまま15 ~ 20 分おく。
②キャベツは太めの千切りにしてから塩ひとつまみを全体にふってなじませ、フライパンに平らに入れる。水を加え、蓋をして弱めの中火にかける。キャベツがしんなりとしたら取り出しておく(約5分。途中、蓋をあけて全体を菜箸でざっくりと混ぜる)。
③フライパンに米油を入れて熱し、キッチンペーパーで水気を拭いたブリを並べて焼く。
④ブリを一度取り出し、フライパンの油をキッチンペーパーでよく拭き取る。続いてA を入れて火にかけ、ひと煮立ちしたらブリと殻をむいたゆで卵を加え、全体に照りが出るまで煮る。火を止める直前にごま油を加える。
⑤器にごはんを盛り、キャベツ、ブリ、ゆで卵をのせる。
⑥フライパンに残った煮汁に黒いりごまを加え混ぜ、ブリにかけて完成。
ごはんの量を控えめにしたい時におすすめのメニュー。こっくりとした味つけのブリの照り焼きに、キャベツとゆで卵を添えることで栄養価も食べ応えもアップします。

ビタミンを効率よく摂りたい方に<ブロッコリーの塩麹ナッツソース>

材料と作り方

・ブロッコリー
… 小房10 個(約100g)
・素焼きくるみ(食塩不使用のもの)
…10 粒(約20g)
・にんにく…1 片(約8g)
・オリーブオイル…大さじ2
・塩麹…大さじ1/2
・水…50 cc
①ブロッコリーは食べやすい大きさに切り分けて冷水に浸し、シャキッとさせる。
②フライパンに①のブロッコリーと水を入れ、蓋をして弱めの中火で蒸し焼きにする(約5 分。途中水気がなくなったら水少々を足す)。ブロッコリーに火が入ったら器に盛り付ける。
③フライパンにみじん切りにしたにんにくとオリーブオイルを入れて弱火にかける。にんにくの良い香りがしてきたら手で粗く砕いたくるみを加え、木べらで混ぜながら炒める。にんにくが薄いきつね色になったら火を止め、塩麹を加え混ぜて、ブロッコリーにかけたら完成。
ブロッコリーを蒸し焼きにすることで栄養素の流出を極力抑えます。野菜は少し歯ごたえのあるくらいがおすすめ。塩麹ナッツソースと一緒に食べることでビタミンの吸収率がアップするほか、ビタミンバランスも良くなることで、より効果的に栄養素を摂り入れることが期待できます。ブロッコリー以外でも、いろいろな野菜にかけてお気に入りを見つけてくださいね。

冷えが気になる方に<エビときのこのあったかとろみスープ>

材料と作り方

・むきエビ…6 尾(約50g)
・しめじ…40g
・干し椎茸(スライスタイプ)…4 g
・長ねぎ…1/3 本(約40 g)
・しょうが…10 g
・鶏ガラスープ…200 cc
・酒…大さじ1
・醤油…少々
・ごま油…大さじ1
・片栗粉…大さじ1
・塩…少々
・白こしょう…少々
・ぬるま湯…150 cc
①干し椎茸はぬるま湯で戻す(戻し汁はとっておく)。
②エビを粗く刻み、塩と片栗粉をまぶす。しめじは石づきを除いてほぐす。長ねぎは1㎝の厚さの斜め切り、しょうがは千切りにする。
③鍋にごま油を入れて火にかけ、エビとしめじを炒める。エビの表面が焼けてきたら干し椎茸を戻し汁ごと加える。
④鶏ガラスープ、酒、長ねぎ、しょうがを加えて煮る。沸いたら、適宜アクをとる。
⑤味をみて醤油とこしょうを加え、味を調える。器に盛って完成。
血行促進作用のあるしょうががたっぷりと入ったスープ。忙しい時や少し食欲が落ちている時は、このスープに豆腐やごはんを入れて、溶き卵を加えれば一皿でもしっかりと食べられる一品になります。

食物繊維が不足しがちな方に<りんごとレーズンの赤ワイン煮>

材料と作り方

・りんご…1 個
・レーズン…大さじ2
・赤ワイン(なければ水でも可)
…200 cc
・水…100 cc
・はちみつ…大さじ1
・シナモンパウダー(お好みで)…適量
・ヨーグルト(無糖)…50g
・飾り用のハーブ…適量
・トッピング用のシナモンパウダー
…適量
①りんごは皮ごとよく洗い、縦半分に切ってヘタを切り落とし、種をスプーンでくり抜く(鍋が小さければりんごは4 等分に切る)。
②鍋にヨーグルトと飾り材料以外をすべて入れて火にかける。沸いたら火を弱め、アルミホイルで落とし蓋をしてコトコトと煮る(途中、りんごの上下をそっと返す)。
③煮汁が1/3 ~ 1/4 くらいになったら火を止める。粗熱がとれたら冷蔵庫に入れて冷やす。
④りんごを器に盛り、ヨーグルトとレーズンをかける。お好みでハーブを飾り、シナモンパウダーをふる。
お砂糖を使わずに、素材の甘みでしっかりとした甘さを感じられるデザートです。ヨーグルトを食べる時はできるだけ無糖タイプを選び、食物繊維を多く含む果物を合わせるようにしましょう。
☆シナモンスティックやクローブ、八角などのスパイスを加えて一緒に煮ると、より本格的な味わいになります。☆寒い日には、煮たりんごとレーズンをグラスに入れてお湯を注ぎ、りんごを崩しながらホットワインのようにして楽しむのもおすすめです。
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