通じ合っていると思っていた夫婦の気持ち、不妊治療を進めていくうちにモヤモヤが生まれたり、すれ違ったりしていることはありませんか?
そんな時は、夫婦間のコミュニケーションのとり方を見直してみるといいかもしれません。
同じ目標に向かっているはずがなぜかギクシャク・・・?
不妊治療は、どうしても女性のほうが通院回数が多くなったり、つらい治療があったりと、心身ともに負担が大きくなりがち。だからこそ、夫婦でお互いの気持ちや状況を共有し、タッグを組んで取り組むことが大切です。わかっていても実際には妻、夫ともにモヤモヤを感じているケースが少なくないのではないでしょうか?
不妊治療中の夫婦たちは、相手をどのように思いコミュニケーションをとっているのでしょうか。この特集を組むに当たり、ジネコユーザーの女性、男性に同じ内容のアンケートをお願いしました。
「その気持ち、私と同じ!」「そう伝えればいいのか!」などの気づきがあるかもしれません。今回はさらにジネコ初の男性座談会を実施し、その模様もお伝えします。ぜひ、夫婦二人で読んでください。
ジネコユーザーアンケートより
コミュニケーションはうまくいっていると思いますか?
男性は「とてもうまくいっていると思う」「まあまあうまくいっていると思う」が合計8 割を超えたのに対し、女性は6 割弱。女性のほうがしっかりコミュニケーションがとれていると感じている人が少ないことがわかりました。「伝え切れていない」「わかってくれていない」と思っている人が多いことがうかがえます。
パートナーと共有したいことは?(複数回答)
女性はスケジュールや治療内容など治療のこと全般を夫婦で共有したいと思っている人が多いのに対し、男性はある程度女性にお任せしている様子がうかがえます。こういった結果の違いも夫婦間の気持ちのズレが生まれる要因になっているのかもしれません。
パートナーから言われてムカッとした言葉、悲しかった言葉はありますか?
ある・・・男性33% 女性71%
女性側のほうが言われた言葉で悲しい思いをしたことのある人が多いことがわかりました。
男性
「男にはこの気持ちわからないんだから…」と言われたこと。
私は頑張ってるという態度を取られたが、こちらがどれだけ気を遣っているかわかってもらえないような時があった。その時はこちらも余裕なく、普通にイラッとした。
女性
「次があるよ!」もちろんそう思いたいけど、痛みやつらさは共有できないので、軽く言わないでほしいという気持ちもある。
不妊治療の最初の検査で、主人には特に異常なかったので、「俺には異常なかった」という発言。
「不妊治療、やりたいならいいよ」。私の気持ちを優先する思いやりの言葉だったと思うけど、突き放されたように感じた。
タイミングの時期を伝えたらため息をつかれたり、タイミングの日程を伝えてあったのに、「明日じゃダメ?」と言われた。
夫婦で食生活の改善をしないといけないのに、お菓子を食べることを注意したら「俺の精子は大丈夫」と言われた。
不妊治療の経過を話す時、ちょっとした嬉しいことに「おめでとう」と言われると、あなたにとっては他人事なのね、と水を差された気持ちになる。
一緒に治療をしてくれている気がしないと伝えたら、「一緒に病院行ってるじゃん」と言われた。夫にとっては通院=一緒に治療に向き合っているという認識だった。
パートナーに言いたいけど、言えないことはありますか?
ある・・・男性0% 女性49%
男性側は言いたいことはだいたい言えているとうかがえる結果でした。
女性
治療以外でも、家事とかストレスとか負荷がかからないように協力してほしい!
自分にも原因があることをわかってほしい。夫の検査結果も大して良くないのに、自分だけ通院してて意味ないんじゃないかと思う。
タイミング日を自分から聞いてきてほしかった。毎回こちらからいつ、と伝えるのは恥ずかしさや強制しているようで嫌だった。
アンケートからは、女性のほうが悲しい気持ちになったことがある人が多く、言いたいことが伝えられないこともある、という結果でしたが、男性はどのような気持ちで治療に取り組み、夫婦間のコミュニケーションをとってきたのでしょうか。
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