みんなはどうしてる? アンケートから見えてきたこと

「仕事と不妊治療の両立に悩んでいる」「ほかの人はどうしているのか知りたい」という声が、毎号ジネコユーザーから寄せられます。そこで、実際にどれくらいの人が働きながら治療をしているのか、両立はうまくいっているのかなどのアンケートを実施しました(2022 年6 月 n=216)。

不妊治療中の人の約8割が仕事をしていて、そのうちの7割が正社員

多くの女性が働きながら治療をしていることがわかりました。
そして、約6 人に1 人が治療のために仕事を辞めたことがわかりました。

職場の上司や同僚に治療のことを伝えている人は全体で8割

【 伝えたことによるメリットは? 】
・ 話したことで、勤務変更ができるようになった。(専門職)
・ 採卵周期は夜勤をなしにしてもらったり、休みを考慮してもらっている。(看護師)
・採卵のために長期間休みをもらった。(番組制作)
・ 伝えたことで、周りが協力してくれるようになった。
(専門職)

治療のために仕事を辞めた理由は「精神的な負担」が最も多い

【 仕事を辞めた理由 】
・ 会社や上層部の理解はあったが、直属上司が理解してくれなかった。
(事務系)
・夜勤もありホルモンバランスに影響することも考えた。(看護師)
・年齢的にも体調面でも後悔しないため。(看護師)
・ 妊活のために突然シフトを変更すると職場全体に迷惑がかかるよ、と言われた。(保育士)

仕事しながらの妊活、ここがつらい!

仕事を辞めて夫の会社に入り、フルタイムではなく、週4 回勤務。不妊治療を優先的にすすめていいと言っていただいている。いくら時間を短くしたり、日数を減らしてもストレスは消えない…辞めたら金銭面で悩む。このループ。(J・Sさん 37 歳/整骨院助手・パート)
仕事をしながらの不妊治療は、周囲に迷惑をかけずに続けることはできない。でもそう割り切ることも難しいし、頻繁に遅刻・早退をして周囲からどう思われるか気にすることも疲れてしまう。仕事を辞めてストレスフリーになれれば妊娠しやすくなるかも…と何度も思う。(N・I さん 35 歳/事務職・正社員)
治療のために仕事を辞める、または減らさないと厳しいと思っている。上司に不妊治療の話をしても何も配慮してもらえなかった。休みを取ったら、次の日、結局自分で仕事をしなければならない。(C・K さん 35歳/専門職・正社員)
管理職は結婚や出産していない人が多いため、理解は得難い。妊活で何でそんなに仕事ができないの?みたいなことを言われ、かなり傷ついた。管理職の理解を深めてほしい。主任として働いているが、会議やイベントなど、この日じゃないといけない仕事が多いため、治療を継続していくことが難しく、希望で降格して、一般スタッフに戻る予定。(M・H さん 38 歳/看護師・正職員)
不妊治療に専念するため、正社員からパートに勤務形態を変えた。やはり正社員だと責任もあるのでなかなか休みが取りづらかった。そのタイミングで不妊治療を職場に打ち明けたが、結果が出ない今はなんだか肩身がせまいです。(N・Tさん 36 歳/事務系・パート)
上司は、表向き理解を示しているようにしていたが、結局は、「急に休まれると困る、代わりがいない」などと個別に呼び出しを受けて、精神的に厳しくなってしまった。休職して治療に集中したいと申し出た時、負担を軽減するからと止められたが、もっと大変な業務になってしまい、その1年後に休職。もっと早く休職の決断をしていれば、無駄に年齢を重ねずに済んだと後悔。(N・Aさん 45 歳/教員・正職員)
フルタイム病院勤務(リハビリ職)から半日事務職へ変更。不妊治療が終わるまでは前職に戻るのは厳しいと思っている。通院回数の多さや予定が立たないことなどを理由に管理・リーダー職から降りたことや、体調不良によって仕事内容が簡単なものになったりするので"仕事の質" という部分で言うと両立できなかった。不妊治療もして、キャリアも築きたいと思うのはわがままだったかとさえ思う。(M・Yさん 33 歳/事務系・派遣)
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